慌しかったぴょん(夫)の学会も終わり、
今日(土曜)は一日家でのんびりの予定。
そこで、お友達にお借りしたマンガ、
「寄生獣」をのんびり読み返しておりました。
もう何回目だろう読むの・・・(^^;;)
ちょび、これめっちゃ好きなんですね!
連載開始は1990年だから、17年も前の作品になります。
スプラッタが多くて敬遠する人もいますが、
これはナウシカと並ぶ、「エコマンガ」だと思う。
ほんっとオススメ!今日は熱く語ってしまいます!
めっちゃ長くなりますよ。
物語は、
人間を捕食する謎の寄生生物が
地球上のあちこちで、突然発生するところからスタート。
人間の頭部に寄生し首から下を操り、
通常は人間に擬態しつつ、自在に形を変える生物です。
主人公は、普通の高校生、泉 新一と、
頭部を奪えずに新一の右手に寄生した「ミギー」。
頭以外に寄生した「ミギー」は、
人間を捕食する性質を持ちません。
彼らは、「人間と寄生生物の中間の存在」として、
人間社会に紛れ込む寄生生物たちと
不本意ながらも戦いを重ねていくことになります。
ちょび、初めて読んだ時は「面白い」くらいにしか
思わなかったけど、
読み返す度にすごい考えさせられる。
異なる「種」の視点で人間を捉えるっていう
考え方がすごく面白いと思う。
人間のいい面、悪い面、両方しっかり描かれてるし、
寄生生物たちは(恐怖であっても)絶対的な悪じゃない。
彼らは、「蜘蛛が巣を張るように、鳥が空を飛ぶように」
プログラムされた「何か」に従って捕食しているだけ。
その生態もリアル。
彼らは仲間同士の脳波をキャッチでき、
自在に形や硬さを変化させて、敵と戦います。
また、異性の人間(ボディ)への移動には
拒絶反応を示したりします。
寄生生物は人間と異なる価値観を持っていて、
人間的な自己犠牲や愛情を理解せず、
種同士の連帯感に乏しいといった特徴もあります。
「ミギー」は一日で日本語をマスターするなど、
知能は人間より高いと言えます。
主人公の新一は、「ミギー」との交流の中で、
人間のエゴや尊厳とは何か、苦悩しつつ成長していきます。
自分の身を守る事しか考えていない「ミギー」も
新一と協力して困難を乗り越えるうちに、
徐々に人間について理解を示していきます。
最後まで読むと、本当にそれが感慨深い。
「『地球にやさしい』なんて見当外れのキャッチコピー」
作中で、寄生生物の一人が言います。
人間の価値観で他の生き物を測るな、とも。
ラストの生命観はけして甘いものではないけれど、
とっても説得力がある。
気づくか気づかないかの微妙な伏線が
たくさん張られているのもすごいです。
読み返す度に、
「このシーンはここに繋がってる!」と発見があります。
読む機会があったらぜひ一度!
ただし、スプラッタはかなり多め。苦手な方はご注意!
ちなみに、現在、
ハリウッドで映画化の企画があるそうです。
動く「ミギー」が見れる日も近い!!!??(>_<)
<以下ネタばれ まだまだ続くよ!>
※疲れた方はこの辺で読了してください(^^;;)
ちょび、一番好きなキャラは
寄生生物の中でも高い頭脳を持ち、
人間の子供を生んだ「田宮玲子」。
首から下は人間なので、
生まれる子供は普通の人間なんですね。
彼女が、新一に子供を託すシーンがとっても好き。
「田宮玲子」は、警察に包囲され、
突破できるはずなのに、自殺に近い形で死を選びます。
その際、目の前にいる新一をその場に留めるため、
自らの顔を、新一の母親の顔に変えるのです。
このシーンには、物語の重要なエピソードが集約してます。
新一が、寄生生物に身体を乗っ取られた母親に、
瀕死の重傷を負わされた事。
そのケガを「ミギー」が修復する過程で、
寄生生物的な思考を持ってしまった事。
母親(寄生生物だけど顔も声も同じ)との戦いと死。
同級生や友達などの多くの死。
「胸に穴をあけた相手に会うのよ」という占い師の予言。
新一が変わってしまった事を心配していた恋人との和解。
重傷がきっかけで「ミギー」と混ざってから、
一度も出なかった涙が、
新一の目に溢れるこのシーンといったら・・・(>_<)
ミギーの寄生する右側の目からは
少ししか涙が出ていない演出も、憎いぜ!
ここでは、
自分の生まれた理由をずっと探していた「田宮玲子」が、
最後に出した結論も語られます。
「人間と我々(寄生生物)は合わせて一つの家族」
「一つの疑問に答えが出ても、
また新たな疑問が生まれる。
それなら歩みを止めてみるのもいい」
・・・深い!
ちなみに、このシーンの前に、
「田宮玲子」が種を超えた自己犠牲の講義を
大学で聴講するエピソードがありますが、
それも、彼女が人間の子供を守って死ぬこのシーンの伏線。
よくできてますね!
また、「田宮玲子」は、死ぬ直前「ありがとう」と言います。
この時点で、彼女を理解できない「ミギー」。
その「ミギー」が、最終的には、
自分の命を危険にさらして新一を助けます。
そして、「ありがとう、新一」と言って
自分だけの世界で眠りにつくラストに繋がるのです。
一つのボディに5体寄生した究極生物「後藤」を
瀕死に追い込んだ新一が、
彼を殺すのをためらうシーンも良いです。
人間の価値観を押し付けたくないという思いと、
「後藤」が復活した場合の脅威とで葛藤する新一を、
肯定も否定もせず、
「地球の最初の生命は、
燃えたぎる硫化水素の中で生まれた」
「地球は最初から泣きも笑いもしない」と
淡々と言うミギー。あんたについていくよ!
また、「人間こそが地球への寄生獣だ」と言い切り
寄生獣を束ねた広川が、実は人間だったり、
最後の最後で新一の脅威となるのが、
寄生生物じゃなく人間っていうのも面白い。
ナウシカのテーマは、
「生命の調和と共存」な気がします。
でも、「寄生獣」は、「分かり合えない」とした上で、
「生命は、地球に寄りそう尊敬すべき同居人」
と言います。
好みだと思いますが、
ちょび的には、「寄生獣」の方がしっくりくるのです。
ほんと映画化が楽しみ(>_<)
でもハリウッド版ゴジラは微妙だったからな・・・
どうでしょ。
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